非接触給電の電磁誘導方式は、送電側コイルと受電側コイルの2つが使われており、磁束を発生させる原理は、IH(誘導加熱)と同じです。(IHでは、IHコイルと被加熱物の間で磁束を発生させます)
例に挙げた電動歯ブラシや電気シェーバー等の小型の電気機器で使用される非接触給電用コイルは、小電流ですむため単線の銅線を巻いたコイルが使われますが、電気自動車や自動搬送車などで使われる非接触給電用のコイルは、インバーターからコイルへ高周波の大電流を流す必要がある為、リッツ線を巻いたコイルが使われます。
IH(誘導加熱)コイルもリッツ線を巻いたコイルですので、IH専科のコイル加工技術は、電磁誘導方式の非接触給電用コイルの分野でも、活用して頂けます。